小さな恋をとりまく人々のオムニバス・ストーリー

千一夜物語

ビラ 第15作 作/橋田志乃舞

上演:2001年5月27日(日)、6月3日(日)
会場:劇団一揆稽古場
(白石区北郷3条12丁目)

御案内

人を好きになるということは、すべての人間関係の始まりなのかもしれません。

「恋愛?」「そんな頃もあったっけ」「ちょっと前まではね」「今、その真っ最中」−
恋をして千年が一夜にも感じられた経験はありませんか?
恋する人を強く想う心は誰にも止められません。太古の昔より、どんな試練に見舞われても、人は恋することをやめませんでした。たとえ男女の仲を引き裂いたあの戦時中でも…
歴史の流れの中でどれほど多くの男女が出会い、別れ、結ばれたのでしょう。時には主役に、時には脇役に。その中にあなたの恋もきっとあるのではないでしょうか。

恋をめぐって時は交錯し、人は交錯し、思いが交錯する。
男と女の人生が絡み合って織りなす、激しくも切ない三つの物語。

何もない空間にただ肉体のみが描く人間関係がどこまでの“想い”を伝えられるものか…。より自分たちを試すためにも、劇場というには遠くおよばない稽古場に皆さまをお招きします。

今までずっと一揆を応援してくださっている方にはより深く、まだ私たちが出会っていない方には、これから一揆の世界を知って頂きたいと思っています。
ご家族や回りのご友人とともに、午後のひととき、ゆったりとお茶を楽しむような感覚で私たちの世界に遊びにいらしてください。

ごあいさつ

劇団一揆代表 橋田志乃舞

毎年、春は夫の実家の農作業を手伝いにいっているのですが、今年、初めて作業中にケガをしました。重さ二十五キロのイモが入ったコンテナが私の右手の上に落ちてきたのです。
農作業は天候勝負。晴れているうちに終わらせなければとそのまま続けていましたが、とうとう痛みにこらえきれず見てみると、右手の中指の爪が真っ黒になり血が手袋からにじみ出ています。
これで一人前の農家の嫁になったかな、と笑う私を真っ青になって心配し休めと言ってくれた農家の両親。一人でも作業の手が減れば大変な状態にあるのに優しくいたわってくれる農家の人々。
人間という者は一人では生きていけないことをよく知っているその人たちは、本当 の意味で強く優しく、そして人間の和を大切にしています。
私にとっては余裕のある人間らしい生き方を学べる場。

劇団一揆の稽古場も、そんな人間らしい場にしたいと思って築いた八年がかりの夢でした。
ですから「稽古場公演」というのは単に小公演ではなく、地域と文化をつなぐ所として成功させたい。つまり地域文化の発展する場として一歩をしるしたい。
そう思って準備を進めてきました。
お招きしたお客様は、いつもこの場をお借りしてお世話になってる「パワーツール高島」の方々をはじめ、ファンクラブの会員、白石区の皆さん、何度も公演を見に来てくださった方々です。
これからこの稽古場を是非、文化とふれあう交流の場として皆さんに知って頂ければ本当に嬉しいです。
今日、役者は皆様の目の前、ごく近くで様々な役柄、人と人とのつながりを伝えようと努力します。
それを感じて皆様のお心に何か暖かなものを残すことができれば…。
祈りにも似た思いで今、幕を開けようとする私たちの鼓動を分かって頂けるでしょうか?
本日は遠い所をおいでいただき本当にありがとうございました。
ごゆっくりご覧ください。

キャスト&スタッフ

●キャスト

あゆみ/笹山朱里
良平(父)/MaSa
陽子(娘)/山北絵理香
男/大浦まなぶ
老婆/橋田志乃舞
幸子(陽子の母)/杉本響、橋本真美
清二(現在)/サトウキイチ
清二(若)/野村昌弘
ツヤ子(現在)/橋本真美
ツヤ子(若)/如月未歩
ストーリーテラー/橋場輝

●スタッフ

脚本/橋田志乃舞
演出/橋田志乃舞、佐藤貴一、如月未歩
舞台監督/成田真澄、橋場輝、橋本真美
装置/山北絵理香、熊一徹
小道具/橋場輝
衣裳/桜木しょうこ、MaSa
音響/三上文孝、大浦学
照明/橋本真美
制作/野村昌弘、蛭田美幸、石川寛人、星原海、山北絵理香、笹山朱里、菅生宏明、紺屋友里

●協力

福田舞台、HIRO、スタジオAct、劇団一揆FC、劇団員の家族、椎名結実