劇団一揆 女組公演

パンドラ〜秘められた過去〜

第11作 作・演出/橋田志乃舞

-罪は邪悪か希望か-

上演:1999年11月26日(金)〜28日(日)
会場:ドラマシアターども









ごあいさつ

劇的な空間を求めて 〜劇団代表 橋田志乃舞

 舞台から力一杯お客様へと視線を届ける。それを受け取ってまた、ものすごい熱気が疑問符となって役者へと返ってくる。すると、心の奥底から伝えたいたった一つの想いが、指先から、足先から、ひたひたと満月の夜の海のように言葉となって立ち上がってくるのを体中で感じ、役者はセリフをありったけの呼吸で伝えようとするのです。
 “ドラマシアターども”という劇場は、この素晴らしいキャッチボールができる、数少ない場所の一つだと思います。当然、“ども”の方々の暖かい思いやひたむきさが、この空間を築き上げてきたからなのでしょう。 この江別という街は、いまだ原始林が残り、赤いレンガがところどころで顔を見せ、6月の雨の日には大きなカタツムリがあいさつしてくるような、自然と歴史がとけあう街です。そして、多くの人々が大地から農業という文化を築きあげ、守り続けてきた土地でもあります。“文化”とは、なにも演劇や音楽や絵画のことばかりをいうのではなく、自然のものに人間が手を加えて創りあげたもののことをいうのだそうです。それならば江別に“ドラマシアターども”という真に劇的な空間が、生まれ育つのも、なるほど、自然なことかも知れません。
 小さな客席で、見知らぬ隣の人と体を寄せあいながら観る舞台は、これまた小さいだけに役者そのものをお客さんに身近に感じていただける最高の空間です。そこに魅力を感じ「ぜひに」とお願いして、どもさんの心づくしにより、ここに舞台を創ることができました。 どなたの心の中にもある「真実を知りたい」という思いを、この空間で浮き彫りにし、魂のキャッチボールができたなら、江別にふさわしい舞台となるでしょう。重いテーマを暖かな気持ちでお届けできれば幸いです。
 遠くからわざわざお運びくださった皆様、お忙しい中、寒空の下歩いてきてくださった皆様に、心より感謝致します。本日は誠にありがとうございました。

ストーリー

 老人ばかりを狙った殺人犯は、なんと20代の女性だった−。
 犯罪史上類を見ない女性の連続殺人犯を追いかける記者二人。
 TVや雑誌では語られることのない事件の真相。
 “なぜ、殺したか?”はほとんど知らされていないことに私達は日々不安と不満を抱え込む。
 −これは、事件の真相解明を通してぶつかり合う女達の生き様である−

キャスト&スタッフ

●キャスト

桐柳時子/橋田志乃舞
笹森綾/柴田英梨子
秋山静香/森田羽兎
コロス/橋本真美
コロス/山北エリカ
コロス/如月未歩
コロス/紺屋友里
医師:井上/野村昌弘
少女/佐々木未来

●スタッフ

脚本・演出/橋田志乃舞
助演出/柴田英梨子、野村昌弘
舞台監督/橋本真美
舞監助手/如月未歩、蛭田美幸
照明/橋本真美、菅生宏明
音響/三上文孝
舞台美術/山北エリカ、サトウキイチ
小道具/山北エリカ、紺屋友里
衣裳/柴田英梨子、MaSa、如月未歩、畠山昌子
制作/富堂保則、石川寛人、橋場輝、森田羽兎、星原海